子どもがイヤイヤ期真っ盛り!毎日毎日イヤイヤ泣き叫んで、大人の方が泣きそうになるくらい余裕がなくなっていせんか?
振り回されまくって疲れ果てているお父さんやお母さんにイヤイヤ期の正体や考え方をご紹介していきたいと思います。
この記事を読んで少しでも心が軽くなる人がいれば嬉しいです。
イヤイヤ期の正体
イヤイヤ期は自己主張が非常に激しくなる期間で、基本的には2歳前後です。「魔の2歳」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?海外でも2歳は同じような呼ばれ方をしているそうです。
それでは、可愛かった我が子が魔の2歳になってしまう理由を紹介していきます。
0歳の時、子どもたちはお母さんに可愛がられたくさん抱っこをしてもらいながら安心して成長していきます。その時0歳の赤ちゃんはお母さんは自分は同じ存在だと認識しています。
しかし少しずつ成長していく中で、自我が芽生え、だんだんとお母さんと自分は別の存在なんだとわかるようになっていきます。
お母さんと別の存在なんだと気づいた時、自分の意思に気づいた子どもは自分の意思を使ってみたくなるのです。
「あれもイヤ!」「これもイヤ!」と自分の意思を大爆発させ周りから受け入れてもらうことで、自分は自分なんだと認識していきます。
今までお母さんと同じ存在だと思っていたのに、突然違う存在だと気づいた時、子どもたちは大きな心の変化が起きます。
イヤイヤ期、大人にとっては大変な時期ですが、子どもが成長していくにはとても重要な時期になることは理解してもらえると嬉しいです。
イヤイヤ期の乗り越え方
理解するとは言っても!!大変なもんは大変なんですよね。分かります。笑
保育園でも登園してきた時に、お母さん髪の毛ボサボサ、子どもはパジャマで登園するご家庭が年に数回あります。もうそれはお家で大変なバトルがあったんだろうと一瞬で察しました。笑
申し訳なさそうに「お願いします」と泣き叫ぶ我が子を置いてダッシュで仕事に向かうお母さんに、保育士の私は「お疲れ様でした…いってらっしゃい」と声をかけて見送ります。
この光景を見ただけで、子育てしている人に金メダルを送りたいと思ってしまいます。
パジャマで来てもいいんです!(後で着替えます!)おもちゃを持って登園してもいいんです!(気が済んだらカバンに入れときます!)
申し訳なさそうにしなくても大丈夫です!!保育士は、大変だったって分かっています!!
この熱が伝わったことを願って、お待たせいたしました。
イヤイヤ期の乗り越え方いきます!
子どもと向き合う
まずは理想をお話しします。「分かってるよ!」と声が聞こえてきそうですが、一応お伝えしておきます。
子どものイヤイヤが始まった時、子どもをしばらく泣かせてみてください。
泣いた瞬間に話し合うことはほぼ不可能ですので、満足いくまで泣いて発散させてあげてください。
そしてしばらく経った後に子どもを膝に乗せて「本当は何かしたかったの?」と意見を聞いてみる。子どもの話を聞いて受け入れた後に、「お母さんはこうして欲しかったんだよ」とお話ししてみてください。
自分が受け入れてもらえたという感覚を感じて、自己肯定感アップにも繋がります。
対抗しようと思わない
イヤイヤ期の子どもは頑固で手強く、勝とうと思っても体力と精神力が必要になってきます。
そんな時は受け入れちゃってください。「やりなさい!」と言って押さえつけようとしてもなかなか子どもを押さえつけることは難しく、押さえつけることで自己肯定感を育むことはできません。
「服着たくない!」「食べたくない!」と言ったら、無理にせず服も着なくていいし、ご飯も食べなくていいと思います。
バトンタッチ!
もし周りに頼れる人がいるときは、限界を感じて感情的なる前に、誰かに交代してもらいましょう。
もしいない時は、子どもと少し離れる時間を時間をつくってみて下さい。
保育園には子どものイヤイヤに疲れているのが目に見える人がいますが、そうなる前に保育園を頼っても大丈夫です。
ベビーシッターや一時預かりをしている施設もあるので、自分で頼れそうなところを見つけてみてください。初めは抵抗があるかもしれませんが、一度預けることができれば近くに頼れる人がいないと思っていたお母さんも頼る場所を見つけられて安心するかもしれません。
選択肢を与える
子どものイヤイヤスイッチが入ったら、選択肢を与えて下さい。
イヤイヤ期の子どもは、お母さんから離れたことを認識してから自分ができる最大限の自己主張をして、自分がどこまでできるのか試している時期でもあります。
そのため、選択肢を与えるというのは、子どもが自分で選択できる体験を提供することができます。
例えば、「服を着たくない」と言ったら子どものお気に入りの服を何着か用意して「どれが着たい?」と選ばせてあげると、「これと、これ」と選んでくれることがあります。
「ご飯食べたくない」と言った時は「ご飯かお味噌汁かおかず、どれが食べたい?」と選択させてあげて下さい。
お野菜が嫌いと言った時は「〇〇君は何色が好きだっけ?」と質問して「オレンジ!」と答えてくれた時は、「お野菜の中にオレンジある?」と一緒に野菜の中のオレンジを探し、「ニンジンさんは〇〇君の大好きなオレンジと一緒だね、どんな味がするのかな?」と人参を食べることを促す作戦もあります。この作戦は作戦は子どもが自分の好きな色を選択しています。
まとめ
子どもはお母さんやお父さんを信頼しているから、自分の意思を大爆発させています。信頼できる人に囲まれながら自分はどこまでできるんだろうと試しています。
それは分かっているけど毎日のことだと限界も来てしまいますよね。
子どもに選択肢を与えることは必要といいましたが、子育てをしている人も自分が限界になる前に頼る場所の選択肢を用意しておくことも大切になってきます。
究極なことを言うと、子どもは勝手に育っていきます。
だから完璧にやらなくていいんです。
信頼している大人が一生懸命自分と向き合ってくれていると言う姿が、子どもの健全な成長を促していきます。
保育士の私は子育てをしている人を全力で応援しています!